女性の脱毛症の症状と原因・解決策まとめ
女性男性型脱毛症
男性によく見受けられる脱毛症に、男性型脱毛症というものがありますが、これはその女性バージョンです。
男性ホルモンが原因で発症するものというのは同じことなのですが、男女で見られる症状に違いがあるので、区別して呼ばれています。
女性の症状というのは、髪の毛全体が脱毛してしまって薄くなってしまうというものです。
脱毛に悩む女性にもっとも多く見られている症状なのですが、原因を見極めて対策すると、改善する可能性もとても高いので諦めないことが肝心ですね。
円形脱毛症
老若男女問わずいろいろな人が発症している脱毛症です。
この脱毛は免疫性疾患と呼ばれるもので、5円玉・10円玉などサイズは個人差がありますが、コインみたいに円形に脱毛してしまう突発性の脱毛症になっています。
1円玉など、小さいサイズであれば自然治癒することが多く、そこまで気にしなくても大丈夫です。
ただ問題なのが、500円玉程度の大きなサイズの脱毛の場合、大きく広がっていく可能性があります。
大きく広がってしまったり、自然治癒と再発を繰り返したりするときには、適切な治療が必要になってしまいます。
女性の円形脱毛の対処法としては、症状にあわせていろいろな方法をとることがありますね。
血管を拡張する効果がある塗り薬を塗ったり、抗アレルギー作用・血流促進作用のある飲み薬を飲んだり。
炎症を抑えるためにステロイドをつかったりもします。
また、幹部にドライアイスヲ軽く当てて刺激を与えることによって治療をする雪上炭酸圧抵療法という驚きの治療法もありますよ。
牽引性脱毛症
これは、その名前のとおり、長い間髪の毛を引っ張ったりすることによって起こる脱毛です。
分け目がいつも同じ・ポニーテールなど、髪の毛を引っ張って結う髪型を継続的にしていると髪の毛に負担をかけてしまいます。
そんな髪の毛への負担が積み重なっていくと、毛根のダメージが甚大なものになり、分け目や生え際の頭髪が脱毛していくというわけですね。
ヘアスタイルは時々変えたりしなければいけません。
逆にいえば、このタイプの脱毛はヘアスタイルを一定のものにしない・ポニーテールにしすぎないといった対処法で対策をすることができます。
分娩後脱毛症
これは、妊娠中から出産後にかけてホルモンバランスが著しく乱れることによって一時的に脱毛が増えるというものです。
誰にでも起こり得ることで、通常であれば半年から1年程度で自然回復して、元の状態に戻ります。
ただ、高齢出産や体力の回復に時間がかかってしまう場合には長期的に症状が続いてしまったり、完治そのものが難しくなってしまうということもあるので気をつけましょう。
妊娠中・出産後はきっちりと体と心を休めて体力回復に努めることによってのみ対策できます。
ただ、どうしようもないというのが正直なところですね。
脂漏(しろう)性脱毛症
これは、過剰分泌された皮脂が毛穴をふさいでしまって、頭皮が炎症を起こすことによって発生する脱毛の症状です。
皮脂が毛穴をふさいで頭皮が炎症を起こすと、皮脂の分泌以上が発生してしまい、それが原因となって脱毛するわけですね。
皮膚炎を引き起こしてしまうこともあるので、脂漏性脱毛の症状が少しでも見えてきたら専門医に相談するようにしましょう。
なんだか最近髪が細くなったなあ、地肌が目立つなあといった薄毛・脱毛が気になりだしたら、思い悩む前に専門医に相談することをおすすめします。
皮膚炎になると、もっと大変ですからね。
それだけは防がなければなりません。
栄養バランスに気をつけよう
女性の薄毛や脱毛を予防するためには、栄養バランスに気をつけるというのが一番です。
食生活が偏っていると、どうしても脱毛というのは進行してしまいます。
逆に言えば、食生活を見直すことによって脱毛というのは簡単に予防することができるということですよね。
髪の毛というのは、外部に出ているから意識しないかもしれませんが、人間の内臓や肌と同じで栄養素を必要としています。
髪の毛はさまざまな種類の栄養を取り込んでつくられているので、さまざまな栄養をとらなければいけないのです。
わかめをたくさん食べるということであったりするような、ひとつの食品のみを極端に多く食べるというような食生活は無意味と言えます。
脱毛を防ぐためには、まずたんぱく質と亜鉛を摂りましょう。
たんぱく質はできるだけ良質なものがいいですね。
青魚や大豆製品などが好ましいですが、肉や卵でも問題ありません。
亜鉛をたんぱく質と一緒に摂るというのは、髪の毛を作るのに必要な成分はたんぱく質と亜鉛という二つの栄養素によって作られているからです。
さらに、亜鉛はありとあらゆる細胞をつくるためには必要不可欠な素材。
亜鉛がなければ細胞の核は作られないのです。
そのため、亜鉛というのは脱毛を防ぐ以前に、体には必要不可欠なものと言えますね。
ビタミン類もきっちりと摂っておかなければいけません。
できる限り生野菜か生野菜に近い状態が理想です。
野菜のビタミンというのは、水に溶けて熱に弱いので、茹でたり炒めたり焼いたりするとビタミンが死んでしまいます。
ほうれん草などの茹でなければならない野菜でも、さっと湯通しする程度にしておきましょう。