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オーバー40女性のためのムダ毛ケアの基本
今年5月に10～40代の女性1000人に『ライフメディア』が行った“ムダ毛ケアに関するアンケート”によりますと、「どのような方法でムダ毛ケアをしていますか？」という質問に対して、64％が「カミソリ」と回答しています。
続いて「電気シェーバー」が15.8％、「サロンやクリニックの脱毛」が14.8％という結果だったのです。
たしかに、カミソリでのムダ毛ケアは、自分で手軽にできるのですが、意外と間違ったやり方をしている人も多いということのようです。『秋葉原スキンクリニック』院長の堀内祐紀さんはこう話しています。
「家でそる派の大多数はお風呂場のようですが、実は湿気も多く雑菌が繁殖しやすい場所です。そこで肌を傷つけるとトラブルを起こしかねないので、肌に負担をかけないように、下記の解説に従って正しくケアすることが大切です」（堀内さん、以下「」内同）
カミソリを使った正しいそり方
【プレケア】「シェービングする前は、肌を清潔にすることが大切です。必ずシャワーを浴びて、石けんなどで体を洗ったあとに、そるといいでしょう。ただし、角層がふやけて肌が傷つきやすくなりますので湯船に浸かったあとは避けたほうがいいです」
「体を清潔にしたら、肌を保護するために泡立てたボディーソープや石けんを広げてから剃ります。カミソリのすべりもよくなるので、肌表面を傷つけずに処理できるのです。乾燥しやすいオーバー40には、石けんよりも乳液を使うほうが、肌の乾燥が防げるのでおすすめとなります」
【シェービング】
「カミソリを使って処理するときは、毛の流れに沿ってそるのが基本です。毛の流れと逆に剃ると、深く剃れるように感じる人も多いのですが、肌がカミソリ負けして毛穴が目立つようになったり、毛が皮膚に埋没して肌の中で成長してしまうこともあり、炎症の原因になります。また、そる回数は、多くても1週間に1回が目安となります」
【アフターケア】
処理後は再度、シャワーでボディーソープなどを洗い流し、冷たいタオルで処理した部分を拭きます。さらに冷やしてから乳液やクリームを塗って保湿をします。
「肌を冷やして沈静化させると、毛穴も引き締まり、かゆみなどの炎症を防げます。オーバー40はシェービング後の乾燥が強く出て乾燥性湿疹のリスクがあるので、しっかりとした保湿が必要なのです」
【各パーツのそり方ポイント】
口まわりのうぶ毛は、上から下に向かって生えているので、そる場合も上から下へ。腕は、体の内側から外側へ剃ります。わき毛は、わきの中心から毛の生えている方向が上下に分かれているので、ぞれぞれの方向に合わせて剃るようにします。Vラインは上から下へ剃るのですが、毛が長く太い部分なので、事前にはさみでカットしておくと、剃りやすくなります。
「カミソリは、ボディーならT字カミソリを、顔はフェイス用のI字カミソリを使うようにしましょう。また、電動のI字カミソリは、肌に刃が直接当たらないので、肌を傷つけることなく毛をカットできます」
40代だからこそ気を付けたい！ムダ毛の悩み
ちょっと恥ずかしいけど、40代前後から、「何だか前より毛深くなってきたかも」「今までなかった場所から毛が生えてきた・・」
ということが起こります。
これは避けては通れない「加齢」によるものなのです。
年齢とともに、女性らしさをつかさどる「エストロゲン」という女性ホルモンが減少していき、かわりに男性ホルモンが優位になってしまうのが原因です。
そうはいっても、いきなり剛毛が生えてくるわけではないのでご安心ください。
それでも、この男性ホルモンのせいで、ウブ毛が角質化を起こしたり量が増えてしまうことがあるのは事実なのです。
女性の顔の産毛剃り 肌の色が明るく見えメイクの乗り良くなる
“剃ると毛が濃くなりそう…”と、顔のシェービングを敬遠している女性も多いでしょう。しかし実は、「顔の産毛を剃るだけで、見た目の印象が明るく華やかに見える」と、シック・ジャパンの中町都さんは言っています。「意外と顔を剃っていない人が多いのですが、シェービングはスキンケアと同じくらい大切です。40代女性は、特に肌のくすみが気になり始めるときです。日本人の産毛は黒っぽいので、産毛をきれいに取り除くだけで、肌の色がワントーン明るく見えるのです。さらに、産毛がなくなり、肌の表面がつるんとなめらかになるので、メイクのりやメイクの持ちもグッとアップします。
シェービングをするときは、いきなり剃らずに、必ず乳液やクリームを塗って肌の表面を整え、顔用のＬ字型カミソリを使って、毛の流れに沿って軽く滑らせます。特にメイクをした時の印象が変わるので、ぜひ試してみましょう」（中町さん）
その際に重要なのは、カミソリは、狭い部分まで剃りやすい顔専用のL字型を使用することです。脚などに使うT字型は、顔の狭い部分は剃りにくいので避けるようにします。
そして、何も塗らずいきなり剃るのは、肌を傷めるのでNGです。刃の滑りがよくなるよう、必ず乳液やクリームを塗ってから剃り始めて。顔の毛は上→下、内→外に向かって生えているので、毛の流れに沿って剃るといいでしょう。皮膚を引っ張って平らにし、刃を軽く滑らせるのがコツです。