脱毛サロン・医療脱毛の選びかた、料金より大事な「超基本」
女性にとって気になる、むだ毛の処理です。最近は施術費がどんどん安くなってきているので、気軽に脱毛ができるようになりました。しかし、選択肢もたくさんあって、どう選んだらいいのか難しいところです。
脱毛するなら「医療脱毛」のほうがいいと思っている人が多いのですが…レーザー治療で有名なシロノクリニックの池袋院院長の寺井美佐栄先生にお話を伺ってみました。
脱毛サロンと医療脱毛はどう違う?
どちらも、光線を当てて毛根にダメージを与えて毛を生えなくするのですが、一番の違いは、当てる光の波長と強さです。脱毛サロンは光を当てる「光脱毛」、クリニックはより強いレーザーを当てる「レーザー脱毛」で、使うマシンも別物となっているのです。
医療脱毛と脱毛サロンには、それぞれの特徴があります。
「最近はレーザー脱毛も安くなってきましたし、長い目で見るのでしたら、レーザーの方がいいと思います。サロンの光脱毛では毛根は生きていますから、また生えてきてしまうのです」(寺井先生、以下同)
せっかくお金を出して脱毛するなら、ほぼ永久脱毛と言える医療レーザーの方がいいかも?
ただし、私は30代後半くらいからかなり腕や手のむだ毛が薄くなったので、いずれ薄くなる部分はサロン脱毛、ちゃんとなくしたいところはクリニック脱毛と使い分けるのもよさそうです。
医療レーザー脱毛で、どの機器がおすすめ?
毛の黒い色(メラニン)に反応するレーザーを使用します。医療脱毛では「アレキサンドライトレーザー」や「ダイオードレーザー」などが主流となっているのです。
「人種や肌の色によって合うレーザー機器が違うのですが、日本人ならアレキサンドライトでもダイオードでも大丈夫です。当院はアレキサンドライトで、ほとんどの人は満足されています」
どちらでも効果に大きな違いはないということですね。
同じ機器を使ってるクリニックなら、どこでも同じ?
「レーザーそのものの効果は同じだと思います。あとは、その人の肌の状態や色、肌質などを見て、効果的なパワー設定ができるかどうかにかかっています。当院では毎回必ず医師が診察をして、施術前に肌の状態を見てからパワー設定をしています」
クリニックといっても、医師がほとんど出てこないところもあるそうです。クリニックを選ぶ時は、医師がどのぐらい関わってくれるかを確認したほうがよさそうですね。
医療脱毛はパワーが強い分、痛みもある?
エステの光脱毛より、クリニックのレーザー脱毛のほうがパワーが強い分、痛みが強いと聞きますが・・。
「しかし最近のレーザー機器は進化しているので、それほど痛くありません。希望があれば局所麻酔をしますが、今は希望する人もほとんどいないのが実情です」
顔やVIOなど敏感なところはやや痛いと言われているのですが、痛みは個人差も大きいそうです。心配なら、まず「1回」のコースで試してみるといいでしょう。
<VIO脱毛する女性は多い?>
「そういった女性は増えていますね。しかし、どの程度脱毛するかは、ご希望によります。つるんと全部脱毛する女性もいますし、前の部分だけ少し残す人や、Oラインだけ残すという人も。当院ではないのですが、Vラインをハート型にする人もいらっしゃるようです」
それはすごい! なんだか叶姉妹的な感じですね。VIOを処理するメリットは何なのでしょうか。
「生理のときに楽になったり、雑菌が繁殖しにくくなって匂いが気にならなくなるというメリットがありますね」
「もっとも、生理の時にどうかという視点から見ると、臭いや蒸れなどの不快感からは解放されて楽になるというのがメリットと感じている人の意見です。
その一方で、ケミカルナプキンが肌に当たってかぶれたり、陰毛がないことで、横漏れや冷えて生理痛がひどくなった…、というデメリットを感じる人も中にはいるようです。
個人差が大きい部分だとは思いますが、こういったことも頭に入れて検討たほうがいいでしょう。
性病感染や冷えの面からも考えると、1本残らず脱毛するより自然な毛量がおすすめのようです。
水着やランジェリーを着るとはみ出す部分は、しっかり脱毛しつつ、クッションの役目を果たすIラインは自然な量にするということが大事です。
エステでも医療脱毛でも、デザインや、どの程度まで残すのかなど、希望を言えば大丈夫ということです。
ほどよくふんわりならエステの光脱毛、しっかりめに脱毛したいなら医療レーザー脱毛、自宅で脱毛したいなら家庭用脱毛器という感じで大丈夫なようです。
「ツルツルが常識!」と煽るのは簡単なのですが、色々な場面で不都合なことも出てきます。
婦人科検診とか温泉とか子供との入浴とかがその最たる例でしょう。
また先ほど少し書きましたが、「冷え」は女子にとって大敵なのです。
意外ですが「股」も気を付けないと冷えやすい場所なのです。
これが子宮の血行を悪くして生理痛につながり、卵巣も機能低下するので、女性ホルモンが乱れて肌荒れや免疫力低下、不妊などの症状が出る事があるので、その点にも留意が必要です。